追悼 阿久悠氏
作詞家、阿久悠氏が亡くなった。まだ70才だそうだ。日本の音楽界にとっての大きな損失である。
偶然と言うか、数日前、深夜のN○Kで「昭和の歌謡曲の『通』」(?)なる番組を観た。コメンテーターとして阿久氏も出演されていたのだが、「随分痩せたなあ」と思っていたところだった。氏のホームベースのような(失礼!)大きなお顔はトレードマークだと昔から思っていたから。
氏はその中で、「歌詞」について「以前の歌謡曲は映画、今のヒット曲はブログ」と例えていらした。聴き手の想像力をかきたてるかどうか、がその違いである。どちらがどうなのか、ここでわざわざ書くまでもないだろう。これは、俺が今の日本のヒット曲を全く聴かない(聴きたくもない)理由の、ちょうど一つにも当たる。
以前実家に寄った時に、親父の膨大なライブラリーの中から、偶然、氏の「愛すべき名歌たち~私的歌謡曲史~」という新書を見つけて、そのまま持ち帰り一気に読んだことがあった。後半に行くにつれて、氏が作詞を手がけた曲も多く登場するのだが、「これも?えっ、これも!?」ばかりだった。知らぬ間に氏の歌詞世界が幼少の頃の自分に沁み込んでいたのを実感できた瞬間だった。
「言葉が空を飛んでいない、とここ15年くらいおっしゃっていた」と都はるみさんがTVのインタビューで回想していた。歌手は「言葉を空に飛ばさないと、そういう歌を歌わないと」と続けられた。まったくその通りである。
レベルは違えど、自分も同じ気持ちを持って人前に立ち続けたい、と思う。
合掌。
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コメント
本当に残念です。
阿久悠さんのようなプロの作詞家の歌詞を聴いていると、必ずしも猫も杓子もシンガーソングライターという感じの今の音楽界が必ずしもいいのかと思ったりもします。
投稿: さとぴん | 2007.08.02 21:41
さとぴんさん
まったくその通りですね。また、今の日本の音楽界で、本当の意味でのシンガーソングライターというのも限られた人達だけなんじゃないか、という気がしますね。
日記を書くことと作詞をすることを混同している人達が多過ぎるんですよね。
投稿: LOTUS | 2007.08.02 23:10