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2006.03.05

ボブ・ディラン "NO DIRECTION HOME"

実は珍しく合コンのお誘いもあった今日(もう昨日か)なのだが、前々からこの映画を観に行くと決めていた。「シネマテークたかさき」ではたったの1週間、しかも夜の回のみの公開、さらに作品はトータル3時間半の長丁場とくれば、ゆっくり観れるのは翌日を気にしなくても良い今日(もう昨日か、くどいな)しかなかったのだ。まぁ、合コンどころじゃないでしょ。くー(苦笑、察しておくれ)。

マーティン・スコセッシが監督のドキュメント、とくれば内容は保証されたようなもの。対象時期はディランの幼少期からデビュー~ソロステージ、所謂「フォークシンガー」時代~バンドを従えたエレクトリックセットに移行し大ブーイングを浴びる~バイク事故で活動停止、'66年いっぱいまで。さすがに3時間半をぶっ続けで観るのは疲れると察してくれてか、途中10分間の休憩が入った。この休憩の後の第2部というのがエレクトリックセットに移行する時期に絞って編集され、特に緊張感もバリバリであった。また、当時を振り返る現在のディランの姿がカッコ良くて。

登場するエピソード自体は俺も「話」としては知っているものが多かったけれど、その場に居合わせた人物達の口から語られると、当然ながらリアリティが違う。個人的にはアレン・ギンズバーグ、デイヴ・ヴァン・ロンク、スージー・ロトロ、マリア・マルダー、アル・クーパーのインタビューが観れたのが◎。ギンズバーグさん、ヴァン・ロンクさんはこの後亡くなってるんだよな。欲を言えば、(作品についてではなく、シアターさんへの要望だが)もう少し大きな音量で観たかった。"THIS FILM SHOULD BE PLAYED LOUD"ですよ。

演奏シーンで一番印象深いのは、'65年のニューポート・フォーク・フェスティバルでポール・バターフィールド・ブルース・バンドをバックに大ブーイングの中3曲を演奏しステージを降りてしまった後に、主催者に説得されてアコギを手にソロで歌った"IT'S ALL OVER NOW, BABY BLUE"。よくこの時のディランは「涙を浮かべていた」と言われているが、モノクロの映像の中の彼の両頬には確かに一筋ずつ、が映っていた。汗かもしれないけど・・・。ともあれ、「今、この歌にすがるしかない」という感情が溢れた、この上なく美しい歌とギターだった。

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